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既存施設へのEV充電器追加工事|電気容量不足を解決する方法

駐車場や商業施設、オフィスビルなど、既に営業している施設へのEV充電ステーション導入を検討する際に多くの企業が直面するのが「電気容量不足」という課題です。本記事では、この課題を解決するための具体的な方法と施工フロー、事前確認のポイントをご紹介します。

 

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愛知県岡崎市の株式会社ひびき電気工事では、電気設備工事一式・EV充電スタンド工事を専門としており、創業1991年から34年にわたり、駐車場・商業施設・工業団地など様々な既存施設へのEV充電器追加工事を実施しています。1級電気工事施工管理技士・第1種電気工事士の有資格者が在籍し、既存の電気設備と新規導入設備の両方を総合的に診断し、最適なソリューションをご提案いたします。本記事では、既存施設へのEV充電器追加時に必ず直面する「電気容量不足」という課題にスポットを当て、その原因と解決方法をご解説いたします。

 

既存施設への追加工事が必要な理由

 

電気自動車(EV)の普及が急速に進む中で、既に稼働している施設に対して、後付けでEV充電ステーション(充電スタンド)を導入する需要が増加しています。新築時の計画段階で充電設備を想定していなかった施設では、既存の電気インフラとのバランスを取りながら工事を進める必要があります。

 

■ EV普及と商業施設での充電ニーズ

電気自動車の登録台数は年々増加しており、それに伴い「充電インフラが整っている施設を利用したい」というユーザーニーズも高まっています。駐車場・ショッピングモール・ホテル・オフィスビル・病院・福祉施設など、滞在時間が長い商業施設ほど、EV充電ステーションの導入が経営課題となっているのが現状です。

 

特に以下のような施設では、EV充電器導入がビジネス競争力に直結しています。

 

  • 駐車場・パーキング(長時間停車)
  • 商業施設・ショッピングモール(訪問客の満足度向上)
  • ビジネスホテル・旅館(宿泊客への付加価値)
  • 社員寮・企業施設(従業員の福利厚生)
  • 公共施設・医療機関(社会的責任)

 

■ 駐車場・商業施設でよくある課題

しかし、既に営業している施設にEV充電器を追加導入する際には、以下のような課題が発生しやすくなります。

 

既存施設での課題

  • 電気容量不足:現在の電気契約では新たな充電器の電力需要をまかなえない
  • 配電盤スペースの制約:既存の配電設備に余裕がなく、新規配線が困難
  • 工事中の営業影響:営業を継続しながらの施工が必要
  • 既存設備との適合性:古い建物では最新の安全基準への対応が必要

 

特に「電気容量不足」は最も一般的で、多くの施設が直面する課題です。本記事の以降では、この課題にスポットを当てて、原因分析と解決方法をご紹介します。

 

電気容量不足の原因と診断方法

 

「電気容量不足」の実態を理解するには、施設の現在の電気状況を正確に把握することが不可欠です。以下では、診断方法と改善のための第一歩をご説明いたします。

 

■ 契約電力量と現在の使用状況の確認

施設の現在の電気状況を把握するための基本は、以下の3点を確認することです。

 

確認項目
確認内容
契約電力量
電力会社との契約書から「基本契約電力」を確認(単位:kW)
ピーク使用量
月々の電気料金表から「最大需要電力」を確認(単位:kW)
余剰容量
契約電力 ー 最大需要電力 = 利用可能な余剰容量

 

例)契約電力が150kWで、最大需要電力が130kWの場合、理論上の余剰容量は20kWです。しかし、EV充電器(急速充電器で50kW、普通充電器で3~7kW)を複数台導入する場合、この余剰容量では不足するケースがほとんどです。

 

■ 負荷計算による容量チェック

正確な診断には、電気工事士による「負荷計算」が必要です。これは、施設内のすべての電気機器が同時に稼働した場合の最大需要電力を計算するプロセスです。

 

負荷計算では、以下の要素を総合的に評価します。

 

  • 既存設備の消費電力:照明、空調、厨房、電動シャッターなど
  • 予定されている新規設備:EV充電ステーションの台数・規格
  • 同時運用率:実際のピーク時間帯にすべてが同時稼働するか
  • 将来の増設予定:5年後、10年後の拡張を見据えた容量設計
  • 法令基準への適合:電気設備技術基準への準拠

 

※ 株式会社ひびき電気工事では、負荷計算から設計提案まで、経験豊富な1級電気工事施工管理技士がサポートいたします。

 

 

電気容量不足を解決する4つの方法

 

 

電気容量不足が判明した場合、施設の規模・用途・予算・工期などを総合的に判断して、以下の4つのソリューションから最適な方法を選択します。複数の方法を組み合わせるケースもあります。

 

■ 方法1:配電盤の増設・増圧

最も一般的で即効性のある方法が、既存の配電盤に新たな分岐回路を追加し、EV充電ステーション専用の電源ラインを確保する方法です。

 

【メリット】

 

  • 工事期間が短い(通常2~5営業日)
  • 既存の電気契約の範囲内で対応可能な場合がある
  • 比較的シンプルな工程で施工リスクが低い

 

【デメリット】

 

  • 配電盤内のスペースが必要
  • 既存容量では根本的な解決にならない場合がある
  • 複数台の充電器導入には限界がある

 

■ 方法2:受変電設備の強化

施設全体の電気供給能力そのものを増強する方法です。電力会社との契約電力を引き上げ、その上で受変電設備(トランス)を新規設置または既存設備を増圧します。

 

【メリット】

 

  • 複数台のEV充電器を同時導入できる
  • 将来の追加導入にも対応可能
  • 施設全体の設備老朽化対策にもなる

 

【デメリット】

 

  • 工事規模が大きく工期が長い(1~2ヶ月程度)
  • 電力会社との協議が必要
  • 施設の営業への影響が大きい可能性
  • 基本料金が上がることがある

 

電力会社への申請
受変電設備の強化には、事前に電力会社への申し込みが必須です。申請から工事完了まで2~3ヶ月を要することがあります。複数の充電器を導入予定の場合は、事前に電力会社と相談することで、最適なプランを提案してもらえます。

 

■ 方法3:時間帯制御・充電管理システムの導入

EV充電器に「充電管理システム」を導入し、複数の充電器が同時に満電流で稼働しないよう制御する方法です。これにより、既存の電気容量を有効活用できます。

 

【制御方法の例】

 

  • 夜間割引時間帯(22時~6時)のみ充電許可
  • 複数台の充電器を順番に稼働させる(フェーズコントロール)
  • 施設全体の電力需給に応じた動的制御
  • オフピーク時間帯の優先充電

 

【メリット】

 

  • 電気容量の増強工事が不要
  • 電気料金を削減できる(時間帯選択)
  • 既存設備への負荷軽減
  • 導入期間が短い

 

【デメリット】

 

  • 急速充電が制限される可能性
  • ユーザー(利用者)の利便性が低下する場合がある
  • システムメンテナンスが必要

 

■ 方法4:エリア別工事計画と段階的導入

施設全体に複数の充電器を導入予定の場合、まず第1期として一部エリアのみ設置し、その後段階的に拡張していく方法です。大規模駐車場や複数棟の施設で採用されることが多いです。

 

【メリット】

 

  • 初期投資を抑制できる
  • ユーザーの反応を見ながら段階的に投資判断できる
  • 工事期間を分散させ営業への影響を最小化
  • 技術進化に対応できる

 

【デメリット】

 

  • 複数回の工事で総工事費が増加する可能性
  • 設計の段階的修正が必要
  • 全体完成までに時間を要する

 

これら4つの方法は、施設の立地・用途・予算・スケジュールによって最適な選択が異なります。専門家のアドバイスを受けながら、貴社にとって最も効率的なプランを構築することが重要です。

 

追加工事の実際のフロー

 

既存施設へのEV充電器追加工事は、どのようなプロセスで進められるのでしょうか。株式会社ひびき電気工事での実例を基に、一般的なフローをご紹介します。

 

■ 現地調査・診断

【第1段階:初回ヒアリング】

 

お電話またはお問い合わせフォームで、施設の基本情報をお伺いします。

 

  • 施設の種類(駐車場・商業施設・オフィス等)
  • 導入予定のEV充電器台数・規格
  • 現在の電気契約状況(わかる範囲で)
  • 希望する工事時期
  • 営業の継続状況(工事中の営業有無)

 

【第2段階:現地視察・技術診断】

 

当社の1級電気工事施工管理技士が現地に赴き、以下を詳細に調査いたします。

 

  • 既存の配電盤・受変電設備の現況
  • 電気容量の確認(契約電力・最大需要電力)
  • EV充電器設置予定位置までの配線ルート
  • 既存設備との干渉チェック(配管・ダクト等)
  • 安全基準への適合可能性判断
  • 写真・寸法計測の実施

 

■ 設計・お見積り提示

【第3段階:技術設計】

 

現地調査の結果を基に、以下を含む技術設計を策定いたします。

 

  • 負荷計算に基づく最適な解決方法の提案
  • 必要な電気容量増強の有無判定
  • 配線図・施工図の作成
  • 使用機器・材料の選定
  • 工事工程表の作成
  • 法令基準(電気設備技術基準等)への適合確認

 

【第4段階:お見積り提示】

 

上記の設計に基づき、詳細なお見積りをご提示いたします。お見積りには以下の内容を含みます。

 

  • 工事項目の詳細内訳
  • 材料費・工事費・その他費用の明記
  • 工期の目安
  • 施工中の対応方法(営業継続時の留意点等)
  • 保証内容

 

重要
具体的な費用・工期については、現地調査の内容によって大きく異なります。詳細な見積金額や施工期間については、お見積り時にご案内いたします。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

■ 工事実施から完工

【第5段階:工事着工】

 

ご発注をいただいた後、以下のステップで工事を進めます。

 

  • 電力会社への申請手続き(容量増強が必要な場合)
  • 施工チームの編成・作業日程の確定
  • 安全教育・現地オリエンテーション
  • 既存配電盤の確認・作業開始

 

【第6段階:工事実施】

 

以下の作業を順次実施いたします。

 

  • 配電工事:配電盤内の分岐回路追加、または受変電設備の増設
  • 配線工事:配電盤からEV充電器設置場所までの高圧・低圧配線敷設
  • EV充電器の据え付け:メーカー指定の仕様に準じた設置
  • 接地工事・安全設備:アース工事、漏電遮断器の設置等
  • 配線管・ダクト工事:美観と安全性を確保した配線保護
  • 試験・調整:通電試験、絶縁抵抗測定、動作確認

 

【第7段階:竣工検査・引き渡し】

 

工事完了後、以下の検査を実施いたします。

 

  • 施工写真・竣工図の提出
  • 電気工事士による竣工検査
  • お客様による最終確認
  • 各種証書・保証書の引き渡し
  • 操作方法・メンテナンス方法のご説明

 

【第8段階:アフターサポート】

 

工事完了後も、保証期間内のトラブル対応・定期点検・メンテナンスのご相談を承ります。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

 

 

※ 株式会社ひびき電気工事では、EV充電器工事の初期相談から完工後のサポートまで、全てのステップで専門家がサポートいたします。

 

既存施設へのEV充電器追加工事は、電気容量の診断から設計、施工、アフターサポートまで、多くの専門知識と経験を要するプロジェクトです。本記事でご紹介した4つの解決方法の中から、皆様の施設に最適なプランを選択することが、成功の鍵となります。

 

愛知県内で既存施設へのEV充電器工事をご検討中でしたら、株式会社ひびき電気工事までお気軽にご相談ください。1級電気工事施工管理技士・第1種電気工事士の資格を持つ専門スタッフが、無料で現地診断を実施し、皆様のニーズに合わせた最適なご提案をさせていただきます。

 

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