駐車場・商業施設向け|防犯カメラ×EV充電器 同時設置のメリット

近年、電気自動車(EV)の普及に伴い、駐車場や商業施設でのEV充電器設置が急速に進んでいます。一方で、充電中は車両が長時間駐車するため、盗難やいたずらなどのリスクも高まっています。そのため、EV充電器の設置と同時に防犯カメラを導入する施設が増えています。
本記事では、駐車場や商業施設の運営者様に向けて、防犯カメラとEV充電器を同時に設置するメリットや、工事コストを効率化する方法について解説します。
目次
執筆者プロフィール
【執筆者プロフィール】株式会社本陣冷機工業
愛知県春日井市に本社を置く建設設備工事会社です。愛知県知事許可第074014号(一般建設業・管工事業)を取得し、創業40年以上にわたり東海3県(愛知・岐阜・三重)で商業施設やビル、店舗などの設備工事を手掛けています。保有資格:2級管工事施工管理技士、第二種電気工事士。大型商業施設から戸建て住宅まで、幅広い施工実績を持ち、自社施工による品質・安全・工程の一貫管理を徹底しています。
駐車場・商業施設でEV充電器と防犯カメラが同時に求められる背景
電気自動車(EV)の国内保有台数は年々増加しており、令和4年度には約40万台を超える水準に達しています。それに伴い、コインパーキングや商業施設の駐車場でもEV充電器の設置が求められるようになってきました。
一方で、充電には30分から数時間かかるため、車両が長時間無人で駐車される状況が生まれます。そのため、車上荒らしや充電ケーブルの盗難、いたずらなどのリスクが高まるのです。
また、充電器自体も高額な設備であり、破損や不正使用を防ぐためには防犯カメラによる監視体制が欠かせません。こうした背景から、EV充電器と防犯カメラを同時に設置する施設が増えています。
EV充電スポット増加に伴う防犯ニーズ
EV充電スポットの増加により、利用者の安心・安全を確保する取り組みが重要になっています。特に無人の駐車場では、防犯カメラの設置が犯罪抑止力として大きな効果を発揮します。
同時設置で得られる3つのメリット

防犯カメラとEV充電器を同時に設置することで、以下の3つのメリットが得られます。
1. 工事費用の削減
電源工事や配線工事を一度にまとめることで、別々に工事を行うよりも費用を抑えられます。
2. 工期の短縮
2つの設備を別々に設置する場合、それぞれ工事期間が必要ですが、同時施工なら工期を大幅に短縮できます。
3. 配線設計の最適化
同時に設計することで、配線ルートや電源計画を効率的に行えるため、美観を損なわずスッキリとした配置が可能です。
費用削減の具体例
以下の表は、別々に工事を行う場合と同時施工を行う場合の費用比較例です。
※上記は一般的な目安であり、現場状況により変動します。
別々に工事を行うと合計130万円かかるところ、同時施工なら約20万円の削減が可能です。また、工期も1週間短縮できるため、駐車場の運営停止期間を最小限に抑えられます。
防犯性向上の具体的な効果

防犯カメラの設置は、単なる記録装置としてだけでなく、犯罪抑止力としても大きな効果を発揮します。
充電中の車両保護
EV充電中は車から離れることが多く、車上荒らしのターゲットになりやすい状況です。防犯カメラがあることで、不審者の接近を記録し、万が一の際には証拠として活用できます。
充電器の不正使用・破損防止
充電器は高額な設備であり、破損や不正使用による損失も無視できません。防犯カメラがあれば、誰がいつ使用したかを記録できるため、トラブル発生時の原因究明がスムーズに行えます。
利用者の安心感向上
防犯カメラが設置されている駐車場は、利用者に安心感を与えます。特に夜間や人通りの少ない場所では、防犯カメラの存在が施設選びの決め手になることもあります。
設置事例から見る配置・台数の考え方
実際の設置事例をもとに、防犯カメラとEV充電器の配置や台数の考え方をご紹介します。
小規模駐車場(10台未満)の場合
小規模な駐車場では、EV充電器1~2台に対して防犯カメラ1~2台を設置するのが一般的です。充電器付近を中心に撮影し、車両のナンバープレートや人物の顔が識別できる範囲をカバーします。
中規模駐車場(10~50台)の場合
中規模の駐車場では、EV充電器2~4台に対して防犯カメラ3~5台を配置します。充電エリアだけでなく、出入口や通路も含めて全体を監視できるようにします。
大規模駐車場・商業施設(50台以上)の場合
大規模な施設では、EV充電器5台以上に対して防犯カメラ6~10台以上を設置します。広範囲をカバーするためにネットワークカメラを活用し、遠隔監視システムと連動させるケースが増えています。
小規模駐車場
駐車台数:10台未満
EV充電器:1~2台
防犯カメラ:1~2台
設置費用目安:100~150万円
中規模駐車場
駐車台数:10~50台
EV充電器:2~4台
防犯カメラ:3~5台
設置費用目安:200~350万円
大規模駐車場
駐車台数:50台以上
EV充電器:5台以上
防犯カメラ:6~10台以上
設置費用目安:400万円~
※上記は一般的な目安であり、現場状況により変動します。
依頼時に確認すべき3つのポイント
防犯カメラとEV充電器の同時設置を業者に依頼する際は、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
1. 電源容量と配線ルートの調整
EV充電器は高い電力を必要とするため、既存の電源容量で対応できるかを確認する必要があります。また、防犯カメラの電源ケーブルや通信ケーブルとの配線ルートを事前に調整することで、工事後の見た目もスッキリします。
2. 撮影範囲と画質の確認
防犯カメラの設置位置によって撮影範囲が変わります。充電器付近だけでなく、車両全体やナンバープレートが識別できる画質を確保できるか、事前に確認しましょう。
3. メンテナンス体制と保証内容
設置後の保守点検やメンテナンス体制、保証内容についても確認が必要です。特に防犯カメラは定期的な清掃や点検が必要になるため、アフターサービスが充実している業者を選びましょう。
まとめ
駐車場や商業施設で防犯カメラとEV充電器を同時に設置することで、工事費用の削減、工期の短縮、配線設計の最適化といった多くのメリットが得られます。
また、防犯性の向上により利用者の安心感も高まり、施設の付加価値向上にもつながります。設置を検討される際は、電源計画や撮影範囲、メンテナンス体制などを事前に確認し、信頼できる業者に依頼することが重要です。
EV普及が進む今、早めの対応が競合施設との差別化につながります。ぜひこの機会に、防犯カメラとEV充電器の同時設置をご検討ください。


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